津軽のフクロウのひな、2017・その5「哀しいけれど」

フクロウと共存するリンゴ農家さんの巣はたくさんありますが全部は廻りきれないので毎年5~6か所で撮影します。
農家さんとの連絡用に「山の家」と名付けているこの巣箱で今年異変が起きてしまいました。
組み写真の通り、左が去年、右が今年です・・・、はい、フクロウの森の木が全部伐採されてしまいました。

リンゴ畑に隣接するこの森の地主さんは別の方ですからどう扱おうが自由ではあります(事実は杉の木の販売でした)
ただ、巣立ったひなが充分に飛べるようになるまで過ごす森でもあったのでかなり哀しい気持ちになりました。
もちろんフクロウは年中リンゴ畑で暮らすわけではなく繁殖の時だけここを利用していますので近い場所で新たに住む森を見つけてくれれば、またこの巣箱を利用するとは考えていますが親はもちろんのこと巣箱を出たひなはさぞかしびっくりしたでしょうね。
親の産卵は3月以降ですので産卵時はここはいつもの森だったわけですから本当に途方に暮れたことでしょう。
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下の写真の白い丸の中が巣箱です。見事に何も無い土地になってしまいました。左上の森も今はもうないはずです。
それぞれに都合があることではありますが、この日は「悲しい」というより「哀しい」気持ちになりました。
17052001
せめてもの救いは伐採業者さんたちが巣箱にいるひなたちに感動して段取りを変え巣立つ前に伐採してくれたこと。
巣立ってのんびりしているところを重機で作業に入られたら確実に育たなかったと思います。

*今年の旅の一枚* フクロウ撮影遠征中に心に残った一枚を掲載しています
2017年5月27日、新緑の母
「山の家」とは別の巣に隣接する森のフクロウ、この環境がフクロウの繁殖には必要不可欠なんです。
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